朝廷 Imperial Court 2005 3 21

物事には、いろいろな見方があります。
いつも一面的に見てしまう癖は、改めるべきです。
この原稿は、3月17日に下書きをして、公開しようか迷っていたのです。

 確か、平安時代の話だったと思いますが、
こんなことが行われていたと聞きました。
 朝廷にとって、目障りな人を、どうするか。
こうした場合、朝廷は、本人が驚くような高い官位を与えたそうです。
 そうすると、どうなるか。
たいていの人は、その高い官位を守るために汲々としてしまうのです。
これで、朝廷にとっては、「目障りな人」から「無害な人」に変るのです。
正確には覚えていませんが、これを「官位殺しの方法」と言ったかもしれません。
 この方法は、現代の日本でも使われているでしょう。
政権にとって、目障りな人を、あえて大臣にしてしまう。
本人は、とうてい大臣になれそうもないと思っていたところが、
予想外にも大臣になれた。
そうすると、その大臣の地位を守ることに汲々としてしまうのです。
これで、政権にとっては、「目障りな人」から「無害な人」に変るのです。
 人間には、「人間としての器」があるのです。
たとえば、大臣になったら、巨大な官僚機構を操縦できるか。
こうした操縦ができるには、本人にカリスマ性があるか、
本人に実力があるか、どちらかです。
こうした才能がなければ、結局、巨大な官僚機構によって操られて、
大臣の任期を終わる場合があります。















































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